米国の衣類や履物、繊維商社は、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)から撤退した後、ベトナム市場への投資機会を模索しています。アメリカンアパレル&フットウェア協会(AAFA)のネイト・ハーマン副社長によると、ベトナムの高品質、価格帯、配送の強みは、アメリカの小売業者から注目を集めていると言われています。

ハーマン氏によると、ベトナムは優先的貿易協定を受けていないのにもかかわらず、米国の輸出拡大において、ライバルたちを圧倒したそうです。そして、TPPに参加せずとも、
上記の分野における米国への輸出は、今後も増加する可能性は高いようです。

同氏は、衣料品繊維と履物の輸入量が、過去12か月間で、それぞれ8.74%と11.83%と増加し、ベトナムは中国に次いで、米国市場で2番目に大きい輸出国となったと指摘しました。

ベトナムは2017年の最初の8か月間に、301.6億ドル相当の商品を米国へ輸出し、
米国輸入総額の1.99%を占めました。同時期に、税金として22億ドルを支払ったことで、米国に最も輸入税を納入している15カ国の中で、2位の座を獲得しました。

AAFAとベトナム米国商工会議所(AmCham Vietnam)は、ホーチミン市で昨年10月下旬に製品の安全性とコンプライアンス問題に関するワークショップを開催し、一連の活動を行いました。また、少し前に米国綿業協議会(CCI)が、ベトナム繊維・アパレル協会と協力して、2017年コットンデーを組織し、米国の綿を事業利用している12の会社に対して、投資許可を与えました。

しかしながら、一部の専門家は、ベトナムの米国への輸出は、貿易赤字を削減するために、米国が製品の安全性を厳しく取り締まることで、将来困難に直面する可能性があると指摘している